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- 企業型確定拠出年金の銘柄選びの基準を知りたい人
- iDeCoや新NISAなど資産運用に興味のある人
- 積立て期間が15年以上確保できる人
- 投資信託の優良ファンドの選び方の基準がわかる
- 資産運用に適した証券口座がわかる
先日のことですが、会社からこんな通達がやってきました。
企業型確定拠出年金の成績がよろしくない人が多数いるので見直しをしてください
いやいや!資産形成に結びつかない商品を選んでいる人が4割以上もおるやん!!
同僚の人にもそれとなく訊いてみましたが、
自分が何のファンドをどれくらいの割合で選んでいるのか、運用利回りもわからない
とのことでした・・・
当ブログは私が書きたいことを書く雑記ブログなので、私の知識を記事にまとめることにしました(^^)
ちなみに、本記事を執筆しているときの私の運用利回りはピンクの位置です。
投資の世界に絶対など存在はしませんので、このことを理解した上で読んでいただけると助かります。
それでは勉強していきましょう!
資産運用でいちばん大事なのは不正解を選ばないこと
資産運用でいちばん大事なのは、不正解を選ばないこと
これにつきます。
では、企業型確定拠出年金のファンド選びの不正解とは何か?
先に結論から(^^)
- 元本確保型は絶対に選ばない
- 運用スタイルのアクティブタイプは選ばない
- 信託報酬が0.2%以上のものを選ばない
この3つです。
先ほどのグラフをもう一度見てみましょう。
このグラフの一番左に属している人たちに関しては、
- 元本確保型のファンドしか選んでいない
- 運用成績がイマイチのアクティブファンドを選んでいる
このどちらかです。
元本確保型を選んでいる人の言い分として、
損をしたくない
ほぼ100%でこの答えが返ってくるでしょう。
仮にリスクを取らなかった人(年利0.1%)とリスクを取った人(年利5%)で毎月1万円を30年間積み立てた場合の運用益の差は
リスクを取らなかった人:365.4万円(元本360万円+運用益5.4万円)
リスクを取った人:832.3万円(元本360万円+運用益472.3万円)
計算上では資産額は倍以上に広がりました・・
ちなみにこれから定年が伸びると言われているので、運用期間が伸びれば伸びるほどこの差は更に広がります。
これが私が元本確保型を絶対に選ばない理由です。(いわゆる機会損失のリスク)
もちろんこれはトータル30年間の年利が5%であった場合の想定です。
実際には年利10%の年もあれば、年利がマイナスのときもあるでしょう。
投資の世界に『確実』や『絶対』などないという認識は大切だと思います(^^)
選ぶべき優良ファンドの見極め方は?
まず企業型確定拠出年金から選ぶ銘柄(ファンド)について説明しましょう。
この銘柄は企業が選んでいます。
ぶっちゃけもっとまともなファンドしか企業が選ばなければ犠牲者は減る どういった基準でファンドを選んでいるかは知りません。
私がいま勤めている企業では、35個のファンドがあります。
ここで先ほどのファンド選びの不正解の条件をおさらいしましょう(^^)
- 元本確保型は絶対に選ばない
- 運用スタイルのアクティブは選ばない
- 信託報酬が0.2%以上のものを選ばない
これに当てはまらない、つまり私が優良ファンドとして検討に値するとしたファンドの数は35個のうち
・・・2つでした笑
こんなもんですよ!皆さん!!
積立て投資に適しているファンドが2つしかないから悩まない(皮肉)
この2つのファンドですが、企業型確定拠出年金の場合は以下の条件に当てはまっていると思います。
運用スタイルがパッシブタイプかつなんらかの指数に連動したインデックスファンド
これが企業型確定拠出年金で選ぶべきファンドの答えです。
私の勤め先の銘柄だと債権と株式のインデックスファンドがそれぞれ1つずつありました。
ここで資産運用で損する(運用益がマイナス)ときについて考えてみます。
運用益がマイナスになる原因は次の2パターンが考えられます。
- (本当は価値がある)ファンドを購入時よりも低い価格で売却する
- (投資するに値しない)ファンドを買い続けて持ち続ける
投資関係の本を何冊か読みましたが、結論は上の2つと理解しました(^^)
株式や債券といった言葉を聞いたことがある人なら価格変動(投資の世界ではボラティリティと言います)について、こんなイメージを持っていると思います。
現金(預金)< 債権 < 株式 (右に行くほどボラティリティが大きい)
そのイメージは正解です。
また、このボラティリティはファンドの保有期間が長ければ長いほど収束していきます。
もし読者の皆さんが定年まで15年以上の期間があるとするなら、私だったら株式のインデックスファンドを比率100%で選択します。
これまでの歴史では株式を15年以上の長期保有をした場合、トータルリターンはプラスとなっています(^^)
おおよそのリターンとして、債権は年利1〜3%、株式は年利5〜7%と言われています。
重ねていいますが、投資するに値するファンドを積み立てた場合です。(これがめちゃくちゃ大事)
- 元本確保型は絶対に選ばない
- 運用スタイルのアクティブは選ばない
- 信託報酬が0.2%以上のものを選ばない
3回目の登場でしつこいですが、これが一番伝えたい内容です。
この3条件を満たすもの(=投資する価値のあるファンド)であり、この価値あるファンドを持ち続けることによってボラティリティを収束させる(=購入時よりも高値になる)ことで資産形成を狙います(^^)
企業型確定拠出年金(企業DC)の優良なインデックスファンドの指数としては,
- MSCI(全世界株式):勤め先の企業DCでも見たことがある
- S&P500(米国株式):勤め先の企業DCでは見たことがない
が挙げられます。(この指数のインデックスファンドなら迷わず選びましょう)
選べる銘柄は企業次第なので、見当たらない場合は皆さんで考える必要がありますね・・
企業型確定拠出年金のメリットとは?
せっかくなので企業型確定拠出年金のメリットについてもさらっと勉強してみましょう(^^)
ここ最近、本当に投資関連の話が飛び交うようになりました。
企業DCの加入者は年々右肩上がりで増加していることがわかります。
企業DCですが、メリットは以下の3つです。
- 掛け金は企業が負担してくれる
- 運用益が非課税
- マッチング拠出の掛け金は全額非課税
1つ目のメリットですが、企業DCの毎月の掛金は全額会社が負担してくれます。
つまり従業員の懐は直接は痛まないことが挙げられます。
私は逆にこれのせいで資産運用をしている気になれないのでは?と思います・・
身銭を切ってやれば、最低限の知識を身につけようとする人がそれなりの数いると思うんですけどね。
2つ目のメリットですが、資産運用で得た運用益は全額非課税で再投資できます。
本来、投資などで得た金融所得は一律で20.315%の税率(ブログ執筆時点)が発生します。
仮に100万円の利益が出たとしても、税金で20万円以上なくなるわけですね・・(厳密に言えば、運用益を現金にして受け取るときに課税されるのですが)
勘のいい人はもうわかったと思いますが、運用益が非課税になるなら多少リスクのある資産運用をしたほうが得じゃない?
はい、私もこの考えに賛成です(^^)
なので私は株式投資に全振りしています!
3つめのメリットですが、会社が負担している掛け金じゃ足りない!という人は自分で掛け金を上乗せして資産運用をすることが出来ます。(マッチング拠出制度)
この掛け金は全額所得控除とすることが可能です。
ただし、このマッチング拠出制度は勤め先の企業が認めていない場合は出来ないことに加えて、2022年10月から企業DCをやりながら個人型確定拠出年金(iDeCo)をすることが可能になりました。
マッチング拠出が出来るほど資金力に余裕があるなら、iDeCoで資産運用したほうがいい
これが私の考えです。
理由としては、企業DCのファンドよりもiDeCo口座を開設して自分で納得の出来る優良ファンドに投資したほうがいいからです。あとは仮に転職した場合、転職先が企業DCをやっていない時が色々面倒なので・・
また、企業型確定拠出年金なので現在の法律では60歳まで引き出すことは出来ませんのであしからず(^^)
その他の投資用口座について
最後に日本で税制優遇されている投資口座についてざっくりと書き連ねておきます(^^)
税制優遇されている口座の種類ですが、2024年9月現在では
- 新NISA口座
- iDeCo口座
があります。
また、これらの口座で扱っている金融ファンドですが
金融窓口によって扱っている商品が違います
ここで本記事の内容を思い出してほしいのですが、資産運用でいちばん大事なのは不正解を選ばないことです。
つまりこれらの口座をどこで開設したかでもう勝負が決まっているのです・・
口座の移管は可能なので、もうやっちまったぜ!という人は口座移管の検討してみてはいかがでしょうか?
新NISA
2024年からNISA制度が変更になり、つみたてNISAとNISAは1つの制度となります。すでに口座を持っている人は、これまでのNISA口座はそのままに、自動で新NISA口座に移行されます。
2024年から一般NISA(非課税期間5年)とつみたてNISA(非課税期間20年)が一本化されます。
ちょっと複雑だった一般NISAとつみたてNISAのいいとこ取りをするようなイメージ(^^)
新NISAの特徴として、
- 年間の投資金額の上限は360万円(成長投資枠240万+積立投資枠120万)トータル1,800万円まで可能
- 運用期間は恒久で資産の途中引き出しもいつでも可能(投資枠も翌年に復活)
- 口座開設手数料や管理手数料は無料
- 運用益とお金を受け取るときは非課税
- 投資商品を購入する際に所得控除の対象とならない
よくわからない人は、銀行に預金しながら資産運用している と考えてもらって結構です。
もちろん『投資』をしているので、現金預金とは違い毎日値動きが発生しています。
一番大事などこで新NISA口座を開設するか? ですが、私のおすすめは楽天証券です(^^)
楽天証券から口座開設しておけばまず間違いありません。私は楽天証券で新NISAをやっています(^^)
楽天証券はいわゆる楽天経済圏で生活をしている人におすすめです。
積み立てる投資ファンドですが、以下の2つから選べばこれも間違いないと思います。
ファンド名 | eMAXIS Slim米国株式(S&P500) | eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー) |
---|---|---|
買付手数料 | ||
管理手数料 (信託報酬) | ||
純資産額 |
企業DCの時に勉強した優良ファンドの条件にどちらも当てはまっています(^^)
私達の身の回りには、米国企業のサービスや製品で溢れかえっています。
Google、Amazon、X(旧Twitter)、iPhone、Microsoftのオフィスツール・・
この世界経済の成長はこれからも米国が引っ張っていく!と思う人は米国株式
いや、他の国からも技術革新は起こるんじゃない?という人は全世界株式
どちらを選んでも不正解ではないので、皆さんの好きな考え方で選んでも問題ないと思います。
ちなみに全世界株式を選んだとしても、銘柄の60%くらいは米国企業への投資になります。(日本の割合は5%前後)
個人型確定拠出年金(iDeCo)
続いてiDeCoの説明をします。
iDeCoは個人型確定拠出年金とも言われ、年金なので原則60歳になるまで引き出すことは出来ません。
iDeCo口座の特徴として
- 年間の投資金額の上限は職業などで様々(企業DCに加入している会社員は月2万円が上限)
- 運用商品は口座開設先で様々
- 運用期間は加入から75歳まで可能(ブログ執筆時)
- 口座開設手数料や管理手数料が発生する(口座開設時2,829円(税込み)、管理手数料は機関で異なる)
- 資産の途中引き出しは原則不可(資金拘束あり)
- 投資商品を購入する際に所得控除の対象となる
- 運用益は非課税だがお金を受け取るときは元本含めて課税対象
よくわからない人は先取り預金で資産運用している と考えてもらえれば、大きくは外れてないと思います。
iDeCo口座開設のアピールとしてよく
掛け金が全額所得控除となりお得です!
とうたっていますが、いざお金を引き出す時にがっつり課税されます。
また、新NISAと違ってこちらは月に最低5000円の積立て金額が必要です。
なので、お金に余裕がない人はやらないほうがいいと思います。
20,30代で人生のライフプランニングが出来ていない人も私はおすすめしないです。
iDeCoは新NISAと違って完全に老後資金です
まとめ
以上、企業型確定拠出年金(企業DC)のファンド選びの考え方についての記事でした。
繰り返しになりますが、資産運用をするうえで大事なのは
- 元本確保型は絶対に選ばない
- 運用スタイルのアクティブは選ばない
- 信託報酬が0.2%以上のものを選ばない
この3点です。
この内容さえ覚えておけばきっと大丈夫でしょう(^^)
資産運用と聞くといくつものデスクトップが並んでいてグラフの増減を凝視するデイトレーダーを想像する人もいるかもしれません。
インデックスファンドはそういった世界とは無縁の資産運用方法です。
世界はこれからどんどん良くなっていく未来を信じて、自分はその成長の一部をいただく
インデックスファンドの資産運用の考え方はこれです。
決して勝者総取りのゼロサムゲームではないので、自分が歩みたい未来を信じてくださいね。
勉強お疲れさまでした(^^)